アタマがどんどん元気になる! !   もっと脳の強化書2

「脳の学校」代表 加藤俊徳

本

今期、昨年読んだ「脳の強化書」の続編が発刊された。前編は脳番地についての説明
であったが、今回の続編は、より具体例を挙げ、脳若と関係なくとも、皆さんの生活
にも役立つことがあると思い、展開する。
《はじめに》
「脳は筋肉と同じように鍛えることができるだろうか」これは筆者が14歳の時に持っ
た疑問である。そして研究を続けること25年、真理としていえることは「脳は死ぬま
で成長し続ける」ということである。

では脳を進化させるエネルギーは何か?それは「欲求」である。欲求は扱い方さえ
間違えなければ、脳をイキイキと活性化させ、機能を高めてくれる。本書で、正しい
欲求の見つけ方。育て方を知り、脳を元気に輝かせてほしい。
《Chapter 1》 あなたの脳を動かしているモノとは?

◆私たちはどんな欲求を抱えているの?

・人間の脳はイキイキとした欲求で満ちている。その最もよく知られているのは
次の3大欲求である。
食欲 睡眠欲 性欲(生理欲求)
またそれに加え、これらの欲求もある。
名誉欲 自己顕示欲 独占欲 承認欲求 金銭欲 支配欲
またこの他にも、以下の欲求がある。
物欲 収集欲 破壊欲 恭順欲 遊戯欲 養護欲

・欲求には二つの方向性がある。
過去に経験したことをもう一度経験したいという欲求
未知の経験をしたいという欲求
この2つの欲求は、脳に異なる刺激を与える。
「新しい経験をしたい」
→ 経験を記憶し、定着させようとする
「もう一度あの経験をしたい」
→ 膨大なデータベースから過去の経験を引っ張り出そうとする
この違いにより、脳の刺激される場所も違ってくる。

・「良い欲求」と「悪い欲求」がある。
良い悪いの線引きは難しいが、充実した人生に繋がる(社会のためになる)
欲求があれば、破滅したり方に触れたりする欲求もある。
前頭葉に損傷を受けた人が、万引きをしたケースがある。これは前頭葉が善悪を
判断し実行に移しているのではないかと考えられている。

・「○○したい欲求」と「○○したくない欲求」がある。
「○○したくない欲求」は、扁桃体が「イヤだ」と感じた記憶が海馬を通じて
呼び覚まされ、やりたくないと思う仕組みである。またやりたくない欲求の2つ
目は、自分の脳の未熟な・未発達なパーツを使う時である。このどちらかを
見つめることにより、やりたくない自分との向き合い方が変わっていく。

◆欲求はどのように脳を進化させてきたのか?

・脳幹は呼吸や血圧などをつかさどる生命維持装置である。この上に視床・
大脳辺縁系がある。人間の脳がここで進化を止めていたら動物と同じ生き方だった
だろう。ところが人間は「より良く生きる」ことを考えるようになったため、
大脳皮質が生まれた。これが視床・大脳辺縁系をすっぽり包んでいる。

・超頭野は複雑な情報処理をする部分で、30歳以降に良く伸びる。超前頭野は
特に50歳を過ぎてから成長する。

・脳は歳を取るにつれて委縮するが、85歳を過ぎても元気に人に委縮は見られない。
超前頭野が活発に動く人はストレスに強い。このストレスを押し返すものが欲求
である。

◆欲求は脳のどこで生まれるのか?

・脳の中央にあるのが扁桃体で、それは好き・嫌いを判断する。その扁桃体に
接しているのが海馬である。

・欲求により、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンが分泌され、特に
ドーパミンは意欲・学習の動機づけで、集中力が高まる。ノルアドレナリンは
外からのストレスに闘争し、セロトニンは感情をコントロールする。

つづく


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