日経NETWORK 6月号 ネットワークコマンド自由自在

ネットワークのトラブルシューティングやメンテナンスに役に立つのがネットワークコマンドである。
そこで、ネットワークコマンドの使い方から問題解決する手順までを紹介する。

■トラベルシューティング ~実行の順序が大事、切り分けて原因を特定~
・ネットワークコマンドはネットワークの状態を把握したり、設定の確認・変更等を行うプログラムである。
・ネットワークトラブルが起きている問題箇所を切り分け、原因を探すために、以下のことが必要となる。
 (1)ネットワークコマンドをどの順番で使うか
 (2)どんなオプションが必要か
 (3)コマンド結果から何を読み取るか
・以下の頻出するトラブル事例別に、コマンドを使用して原因を特定する手順を見ていく。

 ●事例1:IPアドレスが重複する
   ①[ipconfig]コマンドを実行し、NICに割り当てられたネットワーク情報より、DHCPサーバが正しく割り当てたネットワーク情報かを確認する。
   ②①の結果間違ったネットワーク情報の場合、不正なDHCPサーバがネットワークに接続された可能性が高いため、Webブラウザを起動し、URL欄に実行結果で得られたDHCPサーバのIPアドレスを入力する。
   ③機器が特定できない場合、[arp]コマンドでDHCPサーバのMACアドレスを取得する。
   ④MACアドレスの前半部分(ベンダーIDという)を元に、IEEEのWebページでベンダー名を調べる。
   ⑤④で得たベンダー名を頼りに、社内にあるDHCPサーバを見つけて、ネットワークから外す。

 ●事例2:インターネットにアクセスできない
   ①[ipconfig /all]コマンドを実行し、ネットワーク情報を確認する。誤った情報を取得していた場合は、事例1と同じ手順で原因を探す。
   ②正しいネットワークの場合、[ping]コマンドを使用し、デフォルトゲートウェイまでの疎通を確認する。
   ③②の実行結果から、疎通確認や応答時間の表示に問題がないかを確認する。
    →応答時間が正常時より長い場合、その経路上にトラブルが発生している可能性がある。
   ④③に問題がない場合、[tracert]コマンドより、経路を確認したい相手をIPアドレスやホスト名を指定し、Webサーバまでの経路を確認する。
   ⑤④の結果、確認ができた箇所以降の機器を調べる。

 ●事例3:イントラサーバにアクセスできない
   ①[ipconfig]コマンドでネットワーク情報を確認し、[ping]コマンドでデフォルトゲートウェイまでの疎通を確認する。
   ②[ping]コマンドでイントラサーバのIPアドレスを指定し実行する。
    →もし疎通に失敗した場合、経路途中のネットワーク機器の故障、ルータの設定ミスなどがトラブルの原因と考えられる。
   ③[nslookup]コマンドでサーバのホスト名を指定し、イントラサーバの名前解決を実行する。
    →もし名前解決ができなかったり、別のIPアドレスが表示された場合、DNSサーバの不具合やPCのDNS関連の設定ミスが考えられる。
   ④[telnet]コマンドより、イントラサーバでWebサービスが稼働しているかどうかを確認する。
    →もし実行した際に何も変化がなければ、Webサーバソフトが起動していない、サーバの設定ミスが考えられる。

「ネットワークトラブルはできるだけ避けたい」と誰しも願っていると思うが、実際にはこうしたトラブルはよく起きる。
そんな中で、実際にトラブルに遭遇した際、解決に多大な時間を費やしてしまうと、業務に大きな影響を与えてしまう。
そのためにも、業務への影響を必要最小限に抑え、素早い対応を行うためにも、今回のテーマは非常に重要なことだと思われる。
以前にも書いたが、自分が今業務を行っている作業のなかで、現地に出向いて、マシンのセットアップを実施したり、ネットワークを設定する機会が多いので、今後の実作業に生かしていきたい。


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